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◇◆◇古民家ならでわの魅力と特徴を活かす◇◆◇ |
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元々露出していた小屋梁や束を隠してしまわずにそのまま利用します。
しかし部分的に細い部材などは傷んでいるので新しい材で補修・補強し、
かつ古民家のイメージを壊さないように施工しています。
黒くて太い梁が元々使用されていた材で、その下の細い材が新材です。 |
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屋根下地材(母屋・垂木)は腐って垂れ下がってしまっていたので、
全て新しい材で造り直されています。
といっても、屋根の勾配、軒の出幅など屋根のカタチは工事前と同じです。
軒の出は1350mmも出ているので(一般住宅は910mm以内)
普段は柱などに使用されるくらいの太い材木が使われています。 |
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室内の2階です。2階の天井は勾配をつけ高くし、
黒光りした大梁が見えるようになっています。
梁や柱をそののまま使っているといっても、
長年のススやホコリが溜まっているので、洗浄し、
つやが出て表面を保護してくれる専用の油が塗られています。
この油は有名寺院にも使用されていて、見栄えをとても良くしてくれます。 |
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古民家には樋が付いていない。
といことでイメージを大切にし樋を付けていません。 |
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樋がなく、屋根から流れ出た雨水はそのまま地面に垂れ落ちます。
しかし、この地面には地中にU字溝が埋められており、
その上に砂利が敷き詰められています。
そのことにより、地面に雨水が溜まることがなく、
砂利にしみ込んで外の排水溝まで流れていきます。
古民家のイメージを守るための一つの技術です。 |
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平面で見ると古民家の多くは,
とても奥行きのある正方形に近いカタチをしています。
そのため、窓を多くしても家の中央部分は光が届きにくく暗くなりがちです。
そこで中央を通る廊下の上を吹き抜けにして、
さらに2階の屋根の一部をガラス瓦にし
天井に採光窓を設け、光が家の中からも全体に広がるようになっています。 |
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各居室は全て真壁(和室に使われる柱が見える壁)になっており、
どこにいても黒光りした材を堪能できます。 |
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